♪板金や一代

作詞:橋永 勇 作曲:市川 龍之介 編曲:市川 龍之介

世間(ひと)の噂が 重荷となって
よわい二十歳(はたち)で 故郷を捨てた
板金稼業で 一代成して
伊万里に戻ると 誓ったあの日
筑後平野は 小雨に濡れて
急行列車が ひたすら走る

やっと探した 神田の工場(みせ)で
つらい苦しい 奉公勤め
兄弟子見習い つち音聞いて
体で覚えた 匠の仕事
心優しい あの娘(こ)に出逢い
いずれは嫁にと 心も弾む

年季明けても 修行を重ね
負けてなるかと 己を磨く
念願叶って 独立すれば
社長と呼ばれて 思わずホロリ
お前行こうか トンテントンへ
夫婦(めおと)で手を取り ふるさと詣で