♪引き揚げ船哀歌

作詞:橋永 勇 作曲:市川 龍之介 編曲:市川 龍之介

台詞
昭和21年私がまだ5歳の時、
一家で満州から引き揚げてきました。
途中船の中で幼い子が亡くなったり・・・
長くそして辛い旅でした。

 

風が身を切る 満州平野
屋根無し貨車が 夜通し揺れた
おふくろ妹 抱いてはあやし
親父俺の手 しっかと握る
引き揚げ船に 乗るまでは

暗い波間に 汽笛が泣いて
甲板(デッキ)の隅で 水葬儀式
故国の山川 もう直ぐなのに
なぜに召される 幼い命
両親(おやご)の嘆き 如何ばかり

生きて帰れた 安らぐ故郷
その後の貧乏 恨みもしたが
未だに帰らぬ 残留孤児は
あの日あの時 わが身を捨てた
おふくろ親父 有難う!