♪ひとり・・いで湯町

作詞:みつい 禮 作曲:市川 龍之介 編曲:市川 龍之介

さくら明りの あの夜は
受話器の向うに あなたがいたわ
やっとねがいが かないましたと
おどる手帳の はしり文字
はじめてなのです 遠出の旅は
わたし待ちます 紅葉の秋は 遠いけど・・

雨に紫陽花 なぜ泣くの
この頃どうして 電話もこない
鉛色した 涙 たそがれ
幾夜送れば 逢えますか
背伸びをしたって 見えない秋を
たぐり寄せても 空ゆく雲が 笑うだけ・・

待って信じて 待ちぼうけ
指折り数えた 月日がにくい
誰も降りない 紅葉舞う駅
ならぬ恋路を 叱るよに
するりと逃げてく 湯舟の月を
掬(すく)いなおして おんながひとり いで湯町・・