♪鯉名の銀平

作詞:万屋 太郎 作曲:市川 龍之介 編曲:市川 龍之介

住めば都と 言うけれど
ねぐら定めぬ この俺にゃ
浮き寝の床が 似合うのさ
国を出てから 彼是(かれこれ)四年
伊豆の下田の 灯り火が
今も瞼に 浮かんで来るよ

台詞
  今頃お市さん達は どうしているかなぁ
  幸せに暮らして 居るだろうか
  チエッ 未練だよなぁ
  一度はきっぱり 諦めた筈なのによぅ

男渡世の 片意地で
好いた女(ひと)には 告げられず
未練の渦が 湧き起こる
影で祈って 彼是(かれこれ)四年
伊豆の下田の 漁火が
見える処に わらじを脱ごう

台詞
  おう おう 何処のサンピンか知らねえが
  お市さん達には 指一本触れさせねぇ
  今日のオイラは 気が立ってるぜい
  命の要らねぇ奴は 覚悟して
  かかって来な

惚れた女の 幸せを
壊す奴らは 許せねえ
是しか出来ぬ やくざ者
名乗りますまい 終わったことだ
伊豆の下田の 遠灯り

雪がちらつき 霞んで見える