♪名人横綱・栃錦

作詞:みつい 禮 作曲:市川 龍之介 編曲:市川 龍之介

 〜東〜栃錦 栃錦〜
生れ 大正14年
南葛飾 小岩村(こいわむら)の
蛇の目傘(じゃのめ)製造 次男坊
兄弟八人 もまれて育つ
負けず 嫌いの ど根性
はっけよい 凛々しき少年 栃錦

(台詞)はい、相撲取りになる決意をいたしましたのは、
    春日野部屋へ出入りしていらっした、
    近所の八百屋さんに勧められてでございます。
    しかし、なにしろ相撲取りになるため体重が
    ございませんでしたので、新弟子検査の時は、
    ほんとうに苦しかったです、
    飯と水を腹いっぱい詰めこんでやっと合格・・・

晴れて 入門 十三歳(じゅうさん)で
使い走りも 修行の内だ
土俵の下にも 心技体
学べと親方 黙して諭す
汗に 混じる血 花にせよ
はっけよい 母の死 糧(かて)なり 栃錦

(台詞)如何なる職業も同じだと思うんですが、
    競い合える相手を持つと、頑張れるんです。
    励みになるものですねぇ、
    何が一番辛かったことですか・・?って
    はい、そりゃ、なんと言っても母ちゃんの死と、父ちゃんの
    交通事故死・・ですよ、稽古より辛うございましたねぇ・・・

苦節 十年 相撲道
末は頂点 秘めたる闘志
病(やまい)も逃げ出す 粘り腰
業師と呼ばれて 昭和を駆けた
小兵(こひょう)涙の 大銀杏(おおいちょう)
はっけよい 名人横綱 栃錦
〜西〜若乃花 若乃花〜