♪おせんころがし

作詞:橋永 勇
作曲:市川 龍之介
編曲:市川 龍之介

遠い昔に 上総の興津
おせんと言う名の 孝行むすめ
親父(おや)の病を 直さんと
崖を登って 磯菊摘んで
朝昼夜にと 煎じて飲ます

稀な美貌は 日毎に映えて
良からぬ代官 夜伽を迫る
無理な話と 断れば
爺(じじい)縛って ムシロで巻いて
崖から海へと 狂った御沙汰

おせん縄解き 身代わりムシロ
知らずに家来が ころがり落とす
嘆き悲しむ 村人が
建てた石碑に 野の花絶えず
今にも伝わる なみだの語り