♪酒場のタヌキ

作詞:黒澤 あきら 作曲:市川 龍之介 編曲:市川 龍之介

どでかいタヌキの置き物さんが
俺の目を引く裏町酒場
問わず止まり木女がひとり  
真赤(はで)なマニキュアごつい爪
グラス交わせば気が合って
話し相手に宵の酒

わたしは良子(よしこ)と名乗った女
年令は聞かぬがはにかみながら
タバコふかせば男のけむり
酒の強さも並みじゃない
俺は負けたぜ呑みっぷり
飲んで騒いで夜半の酒

グラスを重ねた酒場を後に
俺は悪酔いふと気がつけば
飲んだ相手が女装(おとこ)と知って
月もタヌキに見えてきた
頬に冷たい路地の風
夜が白々明けてくる